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〜歴史と文化のモダニティ〜

横浜散策-馬車道

開国当時の名残を感じられるスポット、馬車道を歩きました。

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馬車道の魅力はなんといっても、歴史を感じられる落ち着いた雰囲気。距離にすれば300mほどの短い通りであるものの、日本で初めてのガス灯や、日本におけるアイスクリーム発祥の地であるなど、文明開化に深いゆかりのあるスポットです。お洒落な店が立ち並ぶような観光スポットではないのですが、逆にそうした飾らない街並みが良い雰囲気を演出します。

ちなみに、この馬車道を抜けてからさらに直進すると、「万国橋」という昔からある石造りの橋梁に行き着き、橋を渡ればみなとみらい地区です。このルートを通ると、ちょうど裏からみなとみらいエリアに入るような格好となり、桜木町駅を出て正面からみなとみらい地区へ入る時とはまた違った角度の景色を楽しむことができますよ。

 

[行き方]

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関内駅北口(横浜寄りの改札)を出て3分ほど歩き、尾上町の大きな交差点信号を渡ると、大通りに面しているにも関わらず急に一方通行の細い道に入り込みます。そこが馬車道の入り口です。路面は石畳に変わり、歩道にはガス灯を模した電燈が独特の雰囲気を醸し出します。馬車道と海岸通りが交差する手前にある立派な建物は、横浜を中心に発展する貿易を金融面から支え、戦前には日本銀行と肩を並べるほど大きな金融機関であった旧横浜正金銀行本店。現在は神奈川県立歴史博物館として現役を続けています。

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馬車道の歴史〕

馬車道が整備されたのは1866年に遡ります。ペリーが来航し条約が結ばれた1854年からおよそ10年後。海に面した海岸通から、内地へと馬車を使って荷物を運ぶための道として整備されました。交易に有利な場所として商館が集まり、また交通の要所であったことから各地へ向けた馬車の乗り合い場所として、馬車道は発展を遂げます。1904年には横浜正金銀行がこの地に本社を置き、それをきっかけに多くの金融機関が拠点を構えたことで、さながらウォールストリートのような金融街として栄えた時期もありました。

さて馬車道は外国人居住区に接していいたため、当時西洋から入ってきたばかりの珍しい品々が試された場所としても有名です。通りに設置されたガス灯は、その煌々と輝く青い光が文明開化のモチーフとしての役割を果たしました。日本に伝わったばかりのアイスクリームは、当時は高価で一般庶民には手が届かなかったため、外国人がアイスクリームを食べる姿をわざわざ見るために多くの人が訪れたそうです。

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人々の往来や賑わいは遠い昔。現在は喧騒を海に面した地区に譲り、ひっそりと裏に佇む味わい深い通りとなっています。ただ、昔ながらの飲食店や、どこか奥ゆかしさを感じるスターバックスなど、どこか歴史的な雰囲気をこの地に留めようという意思が感じられるのもまた事実。歴史に思いを馳せる場所として、うってつけの「馬車道」。横浜を訪れた際は、ぜひおすすめしたいスポットです。

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